『私の個人主義』 夏目漱石

私の個人主義 (講談社学術文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1978/08/08 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 117回 この商品を含むブログ (100件) を見る 漱石の根本思想近代個人主義の考え方 学習院大学での講演の記録 『私の個人主義…

『友情』 武者小路実篤 不朽の大失恋小説

友情 (新潮文庫) 作者: 武者小路実篤 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1947/12/29 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 90回 この商品を含むブログ (88件) を見る 友情と恋愛を同時に失った男が失意の底から這い上がろうとする あらすじ 23歳にしてまだ女を…

『原稿用紙10枚を書く力』 齋藤 孝 

原稿用紙10枚を書く力 作者: 斎藤孝 出版社/メーカー: 大和書房 発売日: 2004/09 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (119件) を見る 「書く力」を身につけることで 読書力がつくだけでなく 考える訓練にもなる 書くことはスポ…

ロシア革命100年 上坂すみれ 文春インタビュー

上坂すみれ(うえさかすみれ) 1991年神奈川県生まれ。日本の女性声優、タレント、歌手。9歳のときにスカウトされ、ヴィダルサスーンのCMに日本人として初めて出演する。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。2012年に上智大学学業優秀賞を授与される。『ガ…

『人間失格』 やっぱり太宰治はすごかった

人間失格 (集英社文庫) 作者: 太宰治 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1990/11/20 メディア: 文庫 購入: 15人 クリック: 506回 この商品を含むブログ (284件) を見る 太宰治、捨て身の問題作 あらすじ 太宰治の代表作の一つ。道化を演じた幼少期から、情死…

『蜜柑』 芥川龍之介 薄汚れた小娘は、その時 ...

舞踏会・蜜柑 (角川文庫) 作者: 芥川龍之介 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1968/10/01 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (3件) を見る 芥川龍之介の体験を小説に この作品は、芥川龍之介本人の体験を小説としてまとめたも…

「サーカス」 中原中也 幾時代がありまして 

中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫) 作者: 中原中也 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2007/10/24 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (14件) を見る 中原中也(なかはらちゅうや) 1907年(明治40年)山口生まれ。代々開業医…

『まねる力』 齋藤 孝 模倣こそが創造である

まねる力 模倣こそが創造である (朝日新書) 作者: 齋藤孝 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2017/08/10 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 厳しい現代社会を生き抜くためにもっとも必要なものそれが「まねる力」だ まねる力があれば、どこで…

オーラル・ヒストリー 御厨 貴

大学院主催のオープンゼミ 都内にある大学院主催のソーシャルデザインオープンゼミが秋葉原でありました。当日は千代田区の有形文化財に指定されている建物での開催です。講師は東京大学名誉教授の御厨貴さん。ちょうど衆議院解散総選挙と重なり忙しい時期に…

『命の一句』 世界でいちばん小さなメッセージ

最短詩型だからこそその中に無限の小宇宙がひろがる 天国はもう秋ですかお父さん塚原 彩交通事故で父を失った、三重県の小学生の句。日航財団が主催した「世界こどもハイクコンテスト」の秀作。芭蕉は「俳諧は三尺の童にさせよ」といった。失った父に「天国…

ロシア映画祭 in 東京 

ロシア映画祭 10月2日から7日まで東京でロシア映画祭が開催されました。上映された7作品はいずれも2015年から2017年に制作された新作ばかり。会場はユナイテッドシネマ、水道橋の全水道会館、ロシア大使館内付属学校のホールの3カ所に分かれての上映です…

『塩のはなし』 忠臣蔵は塩が原因だった

塩の発見 塩は、空気や水とともに人間が生きていくために欠かせない大切なものです。では、わたしたち人類の祖先は、いつごろから塩を使っていたのでしょうか。日本では、縄文時代の終わりから弥生時代にかけてのころではないかといわれています。いまからお…

『知的文章術』 外山滋比古 心をつかむ書き方

誰も教えてくれない心をつかむ書き方 「ア ナ タ」 南極観測船「ふじ」に乗り組んでいる夫にあてて、日本にいる若妻から打った年賀電報は「アナタ」というたった三文字。ここにはいくら長々と話しても伝えられない熱い思いがこめられている。ことばの表現は…

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』

なぜ、日本は米国の意向を「拒否」できないのか? オスプレイの高い事故率 オスプレイは爆撃こそ行わないが、単なる輸送機ではない。遠く離れた紛争地点に、兵士とさまざまな武器をピンポイントで送りこみ、敵の拠点を制圧するための戦術輸送機なのです。け…

『富嶽百景』 太宰 治 「富士には月見草がよく似合う」

苦しい時期の太宰治の心境を富士にたとえて語る 浮上のきっかけを掴む富士 富嶽百景は、太宰が29歳のときの自身の生活を綴った私小説です。20代前半に華々しく文壇デビューしたものの、当時の太宰は私生活や作品づくりに問題を抱え、芥川賞も貰えず、幼馴染…

『源氏物語』② 紫式部 人生の指南書

恋愛小説としてだけじゃない権力者たちの教養書人生の指南書 『源氏物語』の概要とあらすじ 全54帖にわたる長編小説で、それぞれの帖に「桐壷」や「帚木」「空蝉」といったタイトルがつけられています。主人公となるのは、光源氏。才能あるイケメンで、しか…

アルチンボルト展 国立西洋美術館(東京・上野)

アルチンボルトの顔芸は計算ずくの奇妙さ 国立西洋美術館 葛飾北斎や歌川国芳とアルチンボルト 雨の降る平日にもかかわらず、国立西洋美術館は大勢の人。入場者が30万人を超えたそう。江戸末期の葛飾北斎や歌川国芳のだまし絵を思い浮かべるが、表現の自由を…

『たけくらべ』 樋口一葉 奇蹟の十四か月

森鴎外や幸田露伴も絶賛奇蹟の十四か月 Wikipedia引用 樋口一葉(ひぐちいちよう) 1872年(明治5年)東京生まれ。本名は奈津。学問好きだった父の影響を受けてか、一葉も少女時代から読書好きで文才に長けていたという。14歳で女流歌人・中島歌子の私塾「…

憲法を知ると世の中の見方が変わる

知らないでは済まされない憲法の内容や成り立ち 国の基本を定めたルール 憲法は、国の基本を定めたルールです。法律とは違います。どこが違うのか。法律は国民が守るべきルール。しかし、憲法は国の仕事をする人が守るべきルールです。 国の権力は、日本では…

『ぼくはこんな本を読んできた』② 立花隆の読書論

本書には知的好奇心のすすめや読書論、書斎、仕事場論などについて語られ、また立花隆の中学生のときの作文(読書記録)も披露されています。今回は本書から「見当識」という言葉についてと、紹介されている本のなかで『豊臣秀吉の朝鮮侵略』を取り上げます…

『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治 それは哲学

宮沢賢治童話の代表作 『銀河鉄道の夜』は、宮沢賢治の童話作品。孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をする物語で、代表作のひとつです。 『銀河鉄道の夜』の最終形と初期形 宮沢賢治は死後、その代表作となる『銀河鉄道の夜』に、度重…

『思考の整理学』 外山滋比古

200万部を超える大ベストセラー 本書『思考の整理学』は200万部を超える大ベストセラー。1983年に出版された同書は累計で218万部を超え、出版不況のさなか驚異的な売り上げです。しかし、発行当初から注目されていたわけではなく、あることがきっかけで部数…

『白雪姫』 グリム童話

本当は怖いグリム童話 グリム童話というと、危機に陥った主人公が、最後は助かって幸せになる、という子どもたちが引き込まれる内容というイメージですが、実際のグリム童話はそんなハッピーエンドではなく、非常に残酷かつ厳しい結末だったのです。 グリム…

『蟹工船』 小林多喜二

あらすじ 海軍の保護のもと、オホーツク海のロシア領海で密漁する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。” 国策 ” の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキに踏み切るが、船を所有する会社は海軍の力を借りてこれ…

人生うまくいかない時は 美輪明宏

NHK『あさイチ』へゲスト出演した美輪明宏。視聴者から寄せられた相談への回答が、素晴らしいと話題になったことがあります。 相談は、「人生うまくいかないなと思った時、どう切り換えればいいですか。悪いことしか思い浮かんでこなくなります。」というも…

『学問のすすめ』 福沢諭吉

福沢諭吉 Q&A です Q1. 英語の「スピーチ」を「演説」と翻訳して、はじめて日本語で紹介した諭吉。演説を広めようと、自分も練習しました。諭吉の練習方法とは? ① お芝居に出演して、長いセリフをしゃべった② 橋の下で、声を張り上げた③ 民謡をならって、大…

『蜘蛛の糸』 芥川龍之介

人間の本質を知りたければ 芥川龍之介です 地獄に落ちた男が、やっとのことでつかんだ一条の救いの糸。ところが自分だけが助かりたいというエゴイズムのために、またもや地獄に落ちてしまう ... 「天国と地獄」を示す、この話の材源は、ドイツ生まれのアメリ…

『いしぶみ 』 広島ニ中一年生 全滅の記録

The City of Hiroshima 碑に刻まれた旧制・広島二中の一年生321人幼くしてこの世を去った彼らが最期に残した言葉とは、何だったのだろう 彼らの未来を一瞬にして奪った原子爆弾 昭和20年8月6日は、朝から暑い夏の日でした。この日、広島二中の一年生は、建物…

『舟を編む』 三浦しをん

辞書は、言葉の海を渡る舟海を渡るにふさわしい舟を編む あらすじ 出版社のさえない営業部員馬締光也(まじめみつや)は、「右」を定義せよという質問に答え、言葉への鋭いセンスを買われて辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海(だいとかい)』の…

『キュリー夫人』 ラジウムを発見した女性科学者

Wikipedia引用 マリア・スクウォドフスカ=キュリー (1867-1934) 現在のポーランド出身の物理学者・化学者で、フランス語名はマリ・キュリー。キュリー夫人の名で有名ですね。放射線の研究で、1903年にノーベル物理学賞、1911年にはノーベル化学賞を受賞。今…