『江副浩正』 リクルート運命の岐路

なぜ彼にだけ見えたのかなぜ彼は裁かれたのか 欲の連鎖が悲劇を生む まるでドラマでもみているようだ。500ページにもおよぶ本書は、いっきに読みすすめられた。Amazon をはじめ、多くの書評には彼への称賛の言葉が並ぶ。稀代の経営者、偉大な起業家と。しか…

樋口一葉 なぜ「たけくらべ」という題名なのか?

互いに背伸びしあいながら、大人になっていく情景を描いた、樋口一葉の傑作 たけくらべ (ホーム社漫画文庫) (MANGA BUNGOシリーズ) 作者: 樋口一葉,山田せいこ 出版社/メーカー: ホーム社 発売日: 2010/10/08 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 6回 この商…

『手から、手へ』 「一万円選書」に選ばれた感動の一冊

NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』での、いわた書店『一万円選書』に選ばれた一冊 手から、手へ 作者: 池井昌樹,山本純司,植田正治 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/10/05 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 『手…

大江健三郎の読書論 " time no longer "

本書は講演の記録集ですが、独自の読書論についても語られています 「話して考える(シンク・トーク)」と「書いて考える(シンク・ライト)」 (集英社文庫) 作者: 大江健三郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2007/06/01 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 1…

『時代の風音』 堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎駿

20世紀とはどんな時代だったのか21世紀をいかに生きるべきか 時代の風音 (朝日文芸文庫) 作者: 宮崎駿,堀田善衛,司馬遼太郎 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 1997/03/01 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (25件) を見る…

『無名の人生』 渡辺京二

名著『逝きし世の面影』の著者初めての語りおろし 無名の人生 (文春新書) 作者: 渡辺京二 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/08/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (10件) を見る 渡辺京二(わたなべきょうじ)1930年、京都生れ。大連一中、旧…

2017年度「記事ランキングベスト10」

備忘録として始めた「きょうも読書」 読了本の備忘録として始めたブログ「きょうも読書」が、はてなブログに引越してきて1年経過しました。今回は約200本の記事から、10本を独断と偏見で選び、勝手に順位をつけてみました。番外編は5本。なお、サイドバーの…

無名に埋没せよ 渡辺京二

『逝きし世の面影』の著者が贈る目からウロコの人生指南 女子学生、渡辺京二に会いに行く (文春文庫) 作者: 渡辺京二,津田塾大学三砂ちづるゼミ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/12/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 渡辺京二(…

『比較文化論の試み』 山本七平

西欧と日本を対等に対比した両者の比較文化論を試みる 比較文化論の試み (講談社学術文庫) 作者: 山本七平 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1976/06/07 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 96回 この商品を含むブログ (17件) を見る 山本七平(やまもとし…

作家がペンネームを用いる理由

ペンネームも作家にとって作品の一部なのです 作家がペンネームを用いる理由 1. 本名が平凡である。印象が薄い2. 読みにくい3. 本名を隠したい。勤務先に知られたくない4. 本名がキライである 著名な作家のペンネーム 村上春樹(むらかみはるき) 大ベストセ…

『文豪と暮らし』 芥川龍之介も愛した銀座のカフェ

現存する日本最古の「喫茶店」カフェーパウリスタは文豪たちに愛された場所 文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~ 作者: 開発社 出版社/メーカー: 創藝社 発売日: 2017/06/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 創業は明治44…

『日本再興戦略』 落合陽一

AI、AR・VR、5G、ロボット、自動運転、ブロックチェーンなどのテクノロジーがこれからの世界を大きく変えていく 日本再興戦略 (NewsPicks Book) 作者: 落合陽一 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/01/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を…

『貨幣』 太宰治の経済学 

マルクスやケインズも望んだであろう太宰治の経済学 『貨幣』あらすじ 「私は、七七八五一号の百円紙幣です」で始まるこの小説は、貨幣を女性に見立てた異色作です。巡り巡って酔いどれの陸軍大尉の手に渡った私が ... 。「ああ、欲望よ、去れ。虚栄よ、去れ…

『ロシア革命100年の謎』 亀山郁夫 × 沼野充義

ロシア革命は善か悪か? 1917年 知られざる真実 ロシア革命100年の謎 作者: 亀山郁夫,沼野充義 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2017/10/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る ロシア革命の謎 ・十月革命は、なぜ二月革命…

本を読むことの大事さ

ユリイカ2009年 特集 米原万理[対談] 米原万理 × 沼野充義読書について ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里 作者: 沼野充義,佐藤優,多田富雄,池内紀,秋山豊寛 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2008/12/27 メディア: ムック 購入: 13人 クリック: 42回 この…

日本哲学の歴史 「神道」

日本固有の民族宗教「神道」には教義も経典もない神秘的な思想 鷹揚さと柔軟性を備えた神秘的な思想 日本固有の民族宗教である神道は、外国人の目にはもっとも神秘的な思想に映るようです。なにしろ西洋の諸宗教とは異なり、教義も経典もないのですから。 こ…

地政学から見た「ロシア」 続くイギリスとの攻防

世界最大の面積を誇る大国、その領土は大半が冷帯と寒帯そしていまも続くイギリスとの陣取り合戦 最強最大のランドパワー国家 20世紀初頭まではロシア帝国、ロシア革命でソヴィエト連邦となり、冷戦終結後はロシア連邦となっているこの国は、ソ連崩壊時にか…

グアテマラ共和国での「フェアトレード学」

フェアトレードのアイテムはアクセサリー 手首を露出する機会の増える夏のファッションスタイルにおいて、存在感を増すアイテムといえばブレスレット。数あるブランドの中でも高い人気を誇る「WAKAMI(ワカミ)」。 そのアクセサリーをグアテマラ共和国で「…

『働かないアリに意義がある』 ムシから生き方を教わる

働かないひとを「余力」と考えてみる実はこれが重要なのかもしれない 働かないアリに意義がある (中経の文庫) 作者: 長谷川英祐 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版 発売日: 2016/07/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 働かないアリがい…

社会主義と共産主義の違い

社会主義と共産主義の違いとは? 社会主義とは「現実にある制度」共産主義とは「将来の理想の社会」 池上彰のやさしい経済学―1 しくみがわかる 作者: 池上彰,テレビ東京報道局 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2012/03/24 メディア: 単行本(…

『資本論』 マルクスを支えた親友エンゲルス

資本主義をひっくり返そう共産主義の世界をつくり出すべき 映画『マルクス・エンゲルス』4月28日公開 資本主義経済はうまくいくのだろうか 近代経済学の父と言われたアダム・スミスは、市場=マーケットが需要と供給によって値段を決める、余計なことをしな…

ロビンソンと震災と文学

震災の日に誕生したスピッツの「ロビンソン」プロデューサーが語る秘話 結成当時はセールスに恵まれず 結成30周年を迎えたスピッツ。これまで数々のヒット曲を世に送り出してきたが、1991年にメジャーデビューした当時はセールスに恵まれず、低迷が続いた。 …

『読書について』 文芸批評の神様 小林秀雄 

全集を読むのが一番手っ取り早いしかも確実な方法だ 小林秀雄(こばやしひでお) 1902年(明治35年)東京出身。文芸評論家、編集者、作家。文芸批評の開拓者と呼ばれる。批評を創造的に高めた活動は、批評を一文学として確立する。東京大学文学部仏文科卒。…

人よりも遠回りな人生

永遠に生きるかのように学べ明日死ぬかのように生きろ 金メダル獲得後の会見では、過去の五輪も振り返り語った、スピードスケートの小平奈緒選手。五輪新記録での優勝という圧倒的なスピードでの勝利だったが、レース後の会見では「金メダルは名誉ですが、ど…

北朝鮮の受難と生きる道

国家の行動原理は生き残りである隣国同士は対立する敵の敵は味方 長引く拉致被害者問題、核開発も止めない、そして敵対行為ばかりの北朝鮮。まったく理解できない国だが、朝鮮半島情勢も地政学を学べばさまざまなことが見えてくる。 マンガでわかる地政学 (…

西田幾多郎が創設した「京都学派」とは

京都学派とは多くの成果を残した哲学研究の一大グループ 西田幾多郎(にしだきたろう) 1870年(明治3年)石川県出身。日本を代表する哲学者。京都大学教授、名誉教授。京都学派の創始者。東京大学文科大学哲学科選科修了。学位は文学博士。1940年に文化勲…

終末期 米原万理

嚢腫の疑いが癌と診断され 最後まで生きるための治療法を模索し挑戦した 米原万里(よねはらまり) 1950年に東京都中央区の聖路加病院で生まれる。ロシア語同時通訳・エッセイスト・小説家。代表作に『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』、『オリガ・モリソヴナ…

『ソビエト帝国の崩壊』 小室直樹 40年前のベストセラー本

40年前の名著を読んでみて小室直樹の人となりをあらためて見てみる ソビエト帝国の崩壊―瀕死のクマが世界であがく (1980年) (カッパ・ビジネス) 作者: 小室直樹 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 1980/08 メディア: ? 購入: 1人 クリック: 47回 この商品を含…

『役に立たない読書』 ベストセラーは読むべきか 林望

林望の仕事や生活に役立たなくてもいい書物に触れる真の喜びとは 役に立たない読書 (インターナショナル新書) 作者: 林望 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル 発売日: 2017/04/07 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 読書に貴賎なし …

『手塚治虫シェイクスピア漫画館』 6作品収載

手塚治虫がシェイクスピアの6作品を題材に描いたマンガ を収載 手?治虫シェイクスピア漫画館 作者: 手塚治虫 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2017/12/08 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 手塚治虫生誕90周年記念刊行 本書は手塚治虫…