きょうも読書

言葉の迷路を彷徨う

女子学生、渡辺京二に会いに行く

先生、私たちの生きづらさのワケを教えてください『逝きし世の面影』の著者が贈る目からウロコの人生指南です 歴史家・渡辺京二と津田塾大学のゼミの学生たちによる奇跡のセッションです! 女子学生、渡辺京二に会いに行く (文春文庫) 作者: 渡辺京二,津田塾…

映画『スターリンの葬送狂騒曲』

ロシアで上映禁止の超問題作スターリンが死んだ!真実はこんなにも滑稽で、醜い !? 『スターリンの葬送狂騒曲』 アーマンド・イアヌッチ(英語版)監督による2017年のイギリス・フランスの歴史・コメディドラマ映画。1953年の ” ヒトラーを超える大量虐殺 ” …

21世紀 ドストエフスキーがやってくる

いまどきドストエフスキー?知ってる人も、知らない人も読み進めれば、ヤメラレない。こんなに面白かったんだ。 本書はロシアの文豪「ドストエフスキー」について語られた一冊です。大江健三郎と沼野充義との対談や、「私とドストエフスキー」と題した著名人…

夏はウナギ 1200年前の「万葉集」に登場

夏バテに鰻を食べる、は1200年前から実は縄文時代から食べられていた ソクラテスの最後の晩餐にも登場 !? 江戸時代の平賀源内もびっくり 「土用の丑の日に鰻を食べる」が習慣になったのは、江戸時代に平賀源内がひろめたとして知られています。しかし、源内…

安部公房 『けものたちは故郷をめざす』

もがいても、どこにもたどり着けない同じところをぐるぐるまわっているような一歩も高野から抜け出せないもしかすると日本なんてどこにもないのかもしれない けものたちは故郷をめざす (新潮文庫) 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1970/05/0…

小学生にもわかる 旧約聖書「原罪」

禁断の果実を食べたアダムとイブの罪この人類最初の罪を「原罪」と呼ぶ ルーカス・クラナッハ(父)「アダムとイヴ」1526年 コートルード美術研究所(ロンドン) 禁断の果実 エデンの園に置かれたアダムは、神から園を自由に歩きまわって、管理する仕事を与…

文学はお金より大事なんだぜ 沼野充義

『世界は文学でできている』 文学には日本文学もフランス文学もロシア文学もない面白い文学を面白く読めばいいのだ 人間にとってお金よりも大事な(本当だぜ)文学のために この『世界は文学でできている』に具体的な効用がどの程度あるかは保証できませんが…

一期は夢よ ただ狂え 閑吟集

「何しようぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え」(閑吟集より) 何になるだろう真面目くさってみたところでしょせん、人生は短い夢よただひたすらに面白おかしく遊び暮らせ 閑吟集(かんぎんしゅう)とは 室町時代後期の小歌の歌謡集。永正15年(1518年)に成…

知らないことはスマホでググる

知らないことは調べるスマホでググる、とにかくググるそれでもわからないときは本を買う スルーしないでその場で調べる 普段、本を読むときに特別に心がけていることなど、あまりないのですが、なにか無意識にいろいろなことをしているようです。 そのひとつ…

村上春樹 ロシア語版

村上春樹が、はじめて自分自身について真正面から綴ったエッセイ集『走ることについて語るときに僕の語ること』今回は、そのロシア語版です (ロシア語版) ХАРУКИ МУРАКАМИ 「ハルキ ムラカミ」 О ЧЕМ Я ГОВОРЮ, КОГДА ГОВОРЮ О БЕГЕ 「走ることについて語…

映画『万引き家族』 パルム・ドール作品

盗んだものは、絆でしたが ...何が正しくて何が幸せかを判断するのは難しい パルム・ドール 親の死亡届を出さずに年金を不正に貰い続けていたある家族の実際にあった事件をもとに、是枝が家族や社会について構想10年近くをかけて考え、作り上げた。 第71回カ…

吉本隆明 『読書の方法』

なにを、どう読むか 偉大な思想家・詩人であり、また類まれな読書家でもある著者が、読書をとりまくさまざまな事柄について書いた、はじめての読書論集成。 読書の方法―なにをどう読むか (光文社文庫) 作者: 吉本隆明 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/…

この50冊の名著を読む理由 『日本の名著』

私たちは近代の思想遺産、少なくともこれらの50の名著は活用せねばならぬはずである 日本の名著―近代の思想 (中公新書) 作者: 桑原武夫 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2012/10/01 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 『日…

『江副浩正』 リクルート運命の岐路

なぜ彼にだけ見えたのかなぜ彼は裁かれたのか 欲の連鎖が悲劇を生む まるでドラマでもみているようだ。500ページにもおよぶ本書は、いっきに読みすすめられた。Amazon をはじめ、多くの書評には彼への称賛の言葉が並ぶ。稀代の経営者、偉大な起業家と。しか…

樋口一葉 なぜ「たけくらべ」という題名なのか?

互いに背伸びしあいながら、大人になっていく情景を描いた、樋口一葉の傑作 たけくらべ (ホーム社漫画文庫) (MANGA BUNGOシリーズ) 作者: 樋口一葉,山田せいこ 出版社/メーカー: ホーム社 発売日: 2010/10/08 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 6回 この商…

『手から、手へ』 「一万円選書」に選ばれた感動の一冊

NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』での、いわた書店『一万円選書』に選ばれた一冊 手から、手へ 作者: 池井昌樹,山本純司,植田正治 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/10/05 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 『手…

大江健三郎の読書論 " time no longer "

本書は講演の記録集です独自の読書論も公開しています 「話して考える(シンク・トーク)」と「書いて考える(シンク・ライト)」 (集英社文庫) 作者: 大江健三郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2007/06/01 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 10回 この商品…

『時代の風音』 堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎駿

20世紀とはどんな時代だったのか21世紀をいかに生きるべきか 時代の風音 (朝日文芸文庫) 作者: 宮崎駿,堀田善衛,司馬遼太郎 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 1997/03/01 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (25件) を見る…

『無名の人生』 渡辺京二

名著『逝きし世の面影』の著者初めての語りおろし生きるのがしんどい人びとにエールを送りたい 無名の人生 (文春新書) 作者: 渡辺京二 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/08/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (10件) を見る 渡辺京二(わたな…

2017年度「記事ランキングベスト10」

備忘録として始めた「きょうも読書」 読了本の備忘録として始めたブログ「きょうも読書」が、はてなブログに引越してきて1年経過しました。今回は約200本の記事から、10本を独断と偏見で選び、勝手に順位をつけてみました。番外編は5本。なお、サイドバーの…

無名に埋没せよ 渡辺京二

『逝きし世の面影』の著者が贈る目からウロコの人生指南社会に役立たなくていい 女子学生、渡辺京二に会いに行く (文春文庫) 作者: 渡辺京二,津田塾大学三砂ちづるゼミ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/12/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (…

『比較文化論の試み』 山本七平

西欧と日本を対等に対比した両者の比較文化論を試みる 比較文化論の試み (講談社学術文庫) 作者: 山本七平 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1976/06/07 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 96回 この商品を含むブログ (17件) を見る 山本七平(やまもとし…

作家がペンネームを用いる理由

ペンネームも作家にとって作品の一部なのです 作家がペンネームを用いる理由 ・本名が平凡である。印象が薄い・読みにくい・本名を隠したい。勤務先に知られたくない・本名がキライである 著名な作家のペンネーム 村上春樹(むらかみはるき)大ベストセラー…

『文豪と暮らし』 芥川龍之介も愛した銀座のカフェ

現存する日本最古の「喫茶店」カフェーパウリスタは文豪たちに愛された場所 文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~ 作者: 開発社 出版社/メーカー: 創藝社 発売日: 2017/06/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 創業は明治44…

『日本再興戦略』 落合陽一

AI、AR・VR、5G、ロボット、自動運転、ブロックチェーンなどのテクノロジーがこれからの世界を大きく変えていく 日本再興戦略 (NewsPicks Book) 作者: 落合陽一 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/01/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を…

『貨幣』 太宰治の経済学 

マルクスやケインズも望んだであろう太宰治の経済学 『貨幣』あらすじ 「私は、七七八五一号の百円紙幣です」で始まるこの小説は、貨幣を女性に見立てた異色作です。巡り巡って酔いどれの陸軍大尉の手に渡った私が ... 。「ああ、欲望よ、去れ。虚栄よ、去れ…

『ロシア革命100年の謎』 亀山郁夫 × 沼野充義

ロシア革命は善か悪か? 1917年 知られざる真実 ロシア革命100年の謎 作者: 亀山郁夫,沼野充義 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2017/10/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る ロシア革命の謎 ・十月革命は、なぜ二月革命…

本を読むことの大事さ

ユリイカ2009年 特集 米原万理[対談] 米原万理 × 沼野充義読書について ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里 作者: 沼野充義,佐藤優,多田富雄,池内紀,秋山豊寛 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2008/12/27 メディア: ムック 購入: 13人 クリック: 42回 この…

日本哲学の歴史 「神道」

日本固有の民族宗教「神道」には教義も経典もない神秘的な思想 鷹揚さと柔軟性を備えた神秘的な思想 日本固有の民族宗教である神道は、外国人の目にはもっとも神秘的な思想に映るようです。なにしろ西洋の諸宗教とは異なり、教義も経典もないのですから。 こ…

地政学から見た「ロシア」 続くイギリスとの攻防

世界最大の面積を誇る大国、その領土は大半が冷帯と寒帯そしていまも続くイギリスとの陣取り合戦 最強最大のランドパワー国家 20世紀初頭まではロシア帝国、ロシア革命でソヴィエト連邦となり、冷戦終結後はロシア連邦となっているこの国は、ソ連崩壊時にか…