きょうも読書

言葉の迷路を彷徨う

2017-03-20から1日間の記事一覧

大平正芳が残した言葉

在素知贅 元首相の大平正芳さんが残した印象的な言葉があります。それが、在素知贅(ざいそちぜい)。生活は質素だけど、知力は贅沢でいたいとか、暮らしは質素でも思想は高くという意味でしょうか。 大平さんは、敬虔なクリスチャンであり読書家で、かつ中…

『もしも利休があなたを招いたら』 千 宗屋 

どうして畳のヘリを踏んではいけないのか 「一畳」という身体感覚 茶室における畳は「ものさし」として機能します。流儀によっても違いますが、お茶では畳一畳を六歩で歩くと教わります。これはふつうよりもやや小さな歩幅で、すり足気味に歩くのに適した歩…

『新・観光立国論』

日本人だけが知らない「観光後進国」ニッポン 観光大国としての日本 外国人観光客、1300万人突破。これは日本ほどの国としては驚くほど少ない数と言わざるをえない。日本の潜在力と世界の観光産業の隆盛を考えれば、2030年までに8200万人を招致することも、…

『ゲゲゲのゲーテ』 水木しげる

ゲーテとの出会い 水木しげるとゲーテとの出会いは、第二次世界大戦が勃発した翌年の1940年にさかのぼる。この年、水木は18歳で、ゲーテに限らず、聖書やニーチェ、ショーペンハウエル、カントなどもむさぼるように読んだという。 それは、いつか召集され、…