きょうも読書

言葉の迷路を彷徨う

映画『ジュリー&ジュリア』

 

監督  ノーラ・エフロン
出演  メリル・ストリープエイミー・アダムス
配給  コロンビア映画(2009年米)

 

料理本がつなぐ、ふたつの時代

 1960年に出版したフランス料理本で人気となった料理研究家ジュリア・チャイルドと、50年後にその全レシピを1年で制覇しようと料理本に挑戦する、現代のジュリー・パウエルがその模様をブログに書いていく実話。それぞれの時代に挑んでいく、ふたりの女性がとてもチャーミング。
 映画の中で目にとまったのが、ジュリアの胸元を飾るパールのネックレス。いつも、どんなシーンでも、着けているのです。そのネックレスが彼女のやさしさや決意の強さ、人となりを表して、映像のアクセントになっているんです。そして、現在のジュリーにも、そのネックレスの決意が、つながっていきます。

 

ニューレトロなパールネックレス

 監督のノーラ・エフロンは他に「めぐり逢えたら」や「ユー・ガット・メール」などの作品があるけど、よくパールのネックレスが出てくる。今の時代、シンプルなパールのネックレスは、冠婚葬祭のときだけという女の子が多いけど、ちょっとニューレトロで、パールネックレスの普段使いというのも素敵なんですね。