ガガーリンと神と宇宙飛行犬ライカ

 

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1959年のルーマニアの切手。宇宙船スプートニク2号で飛び立った、史上初の宇宙飛行犬ライカ。

 

宇宙飛行犬ライカ

 1957年11月、ライカという名前の宇宙飛行士ならぬ宇宙飛行犬が宇宙に飛び立ち、地球を周回しました。ライカは2歳ぐらいの若い犬で、当時はまだ宇宙船が地上に戻るシステムと技術が確立されておらず、帰還することなく宇宙空間でその短い一生を終えました。ライカの死後も犬による宇宙飛行実験が 50回以上も繰り返し実施され、貴重な生体情報を獲得していきました。
 そして、ついに地上に戻るシステムが開発されると、1960年8月にベルカとストレルカという2匹の雌犬が地球を10回以上周回し、無傷で地球に帰還しました。
ガガーリンの有人飛行(1961年4月)が成功した背景には、ライカのような宇宙飛行犬たちによる知られざる貢献があったのです。

 

ほかにウサギやネズミも

 犬が実験動物に選ばれたのは、人間と強い絆を育むことができると考えられたからで、また宇宙服とトイレ開発が容易だったためという。モスクワで暮す野良犬だった2匹は条件を満たし、ロシアの科学者によって選び出され、そして、ウサギ、ネズミ、ラット、ハエ、植物、菌類とともにスプートニク5号に乗った2匹は、地球を18周し、無事帰還を果しました。

 

地球は青かった」が有名なのは日本だけ?

 さて、宇宙飛行士ガガーリンは、1961年4月12日、ソ連人工衛星ボストーク1号で地球の大気圏外を108分で1周し、人類初の宇宙飛行を果たしました。瞬く間に英雄となり、その偉業は人類史に新しいページを開いたのですが、それから7年後の1968年、ジェット戦闘機の飛行中に墜落死し、34歳の若さで他界してしまいました。
 ガガーリンといえば、この名言「地球は青かった」が有名ですが、これは正確な引用ではなく、正しくは「地球は青いヴェールをまとった花嫁のようだった」が英語に翻訳される際、「地球は青かった」に変化して広まってしまったという説があります。日本では「宇宙からみた地球」を表すときの名言として知られていますが、それよりも他国では「天には神はいなかった。あたりを見回してもやはり神は見当たらなかった」の方が有名です。この言葉はキリスト教圏やアメリカ文化にショックを与えたといいます。しかし、記録にはその種の発言は残されていないとも。

天に神はいたのか

 ガガーリンの親友で宇宙飛行士のアレクセイ・レオーノフは著書の中で、ガガーリン自身が好んで語ったアネクドートという小咄(こばなし)で次の話しをしています。おそらく、この中の言葉が彼自身の言葉として一人歩きしているのではないかと言われています。

宇宙から帰還したガガーリンの歓迎パーティにロシア正教モスクワ総主教アレクシー1世が列席しており、ガガーリンに尋ねた。

総主教「宇宙を飛んでいたとき、神の姿を見ただろうか」
ガガーリン「見えませんでした」
総主教「わが息子よ、神の姿が見えなかったことは自分の胸だけに収めておくように」

しばらくして、フルシチョフガガーリンに同じことを尋ねた。総主教との約束を思い出したガガーリンはさきほどとは違うことを答えた。

フルシチョフ「宇宙を飛んでいたとき、神の姿を見ただろうか」
ガガーリン「見えました」

フルシチョフ「同志よ、神の姿が見えたことは誰にもいわないように」
(*レーニンは宗教を否定しているので)

 

 Wikipedia他引用)