古事記・日本書記 ドラマティックな物語 

 

世界で最も古い国、日本
そのルーツが古事記にあって
いまの私たちと繋がっている

 

自国の起源を知る

 世界で最も古い国、日本。そのルーツがこの古事記や日本書記にあって、現代の私たちとも繋がっている。よくもまあ、こんなかけがえのないものを遺してくれたものだとつくづく思います。でも、自国の起源を知らないのは、世界広しと言えども日本くらいかもしれません。
 古事記には、たくさんの神様や天皇のことが出てくるのですが、また桃太郎や、一寸法師、浦島太郎、因幡の白兎などの原形ともいえる話しも出てきます。それと近所にあるたくさんの神社・初詣に行く神社の由来、さらに国の成り立ち、祝祭日の起源、文化・精神までもが古事記につまっているのです。

 

古事記』はなぜ書かれたのか

 「この国や天皇の歴史は、真実とはまったく異なり、嘘偽りが加えられている。そこで、天皇の系譜や歴史、神々の物語を選び記して、この国の正しい歴史を後世に伝えたい」ー  第40代天武天皇のことばが、このように「序文」にあります。
 そこで、この使命を与えられたのが、稗田阿礼(ひえだのあれ)太安万侶(おおのやすまろ)の二人の天才でした。そして、30年以上かけて完成したのが古事記です。「古い事を記しました」という意味ですね。和銅5年(西暦712年)に上・中・下の3冊として完成し、天皇へ献上されたのですが、長いあいだ宮中に秘されて公表されませんでした。
 なお、日本最古の書『古事記』は、歴史書でもあり、文学としての評価も高く、日本の宗教・文化に今も多大な影響を与え続けています。

 

古事記』と『日本書記』の違い

 古事記と同じく、第40代天武天皇の発案でつくられた歴史書が、日本書記です。古事記と合わせて「記紀」と呼ばれます。両者は記されている内容が若干異なり、お互いに補完しあうような関係になっています。

『日本書記』30巻 720年完成(養老4年)
(漢文 外国向け)   

古事記』 3巻 712年完成(和銅5年)
(変体漢文 国内向け)

 簡単にいうと、古事記は日本人に読んでもらうように書いたもの、そして日本書記のほうは外国人に読んでもらうために作られました。まあ、当時の外国人というのは、中国(唐)なんですが。でも、この頃にすでにグローバル・スタンダードという発想があったんですね。それは『日本書記』が国外に向けて、日本という国の正当性や立場を示すためのものでもあったのです。

 

天皇日本国憲法

 日本国憲法には、誰が天皇か? とは書いてないんです。普通の国では、誰々を皇帝(王)とするとかありますが。どうしてかというと、天皇は建国する前から存在していて、むしろ天皇がいるから建国した、ということです。「精霊の守り人」にもでてくる「皇族は神の子孫」ということでしょう。

 

天皇の仕事はただひとつ

 だいたい国の王というのは民と対立していることが多いですね。悪政でいつかは王を殺してやるとか。しかし、日本の天皇は民と対立しないんです。
それは天皇の仕事が「民のために祈ること」で、民もそれをわかっていたからです。
 リンカーンが「人民の人民による ... 」と言ってましたが、日本は 2000年も前からそれを実践してきました。だからこれだけの長い歴史をつくれたのだと思います。


「愛と涙と勇気の神様ものがたり古事記」他引用

 

現代語古事記: 決定版

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