きょうも読書

言葉の迷路を彷徨う

『新・観光立国論』

 

日本人だけが知らない
「観光後進国」ニッポン

 

観光大国としての日本

 外国人観光客、1300万人突破。これは日本ほどの国としては驚くほど少ない数と言わざるをえない。日本の潜在力と世界の観光産業の隆盛を考えれば、2030年までに8200万人を招致することも、決して不可能ではない。それを成し遂げれば観光産業をテコに、日本経済は華々しい成長を達成できる。少子化が経済の足を引っ張る日本。出生率は、すぐには上がらない。また、移民政策もなかなか受け入れられない。ならば外国人観光客をたくさん呼んで、お金を落としてもらえばいい。世界有数の観光大国になれる。そんな潜在力が日本にはあるのだから。

 

著者が日本へ警告する

・日本人だけが知らない「観光後進国」ニッポン
・観光への甘い意識
・治安の良さや、交通機関の正確さはアピールポイントにならない
・「おもてなし」は観光の動機にならない
・勘違いを世界に押し付けている
ゴールデンウィークは廃止すべき

 

「観光立国」に必要なもの

・工夫すべき日本の観光マーケティング
・「上客」である富裕層に来てもらう
・圧倒的に不足している観光ロジスティクス
・まだまだある「外国人未対応」問題
・地域デザイナーの必要性
・高級ホテルが不足している
文化財の整備が急務
・多言語に対応 ... など

 

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論