憲法を知ると世の中の見方が変わる
知らないでは済まされない
憲法の内容や成り立ち
国の基本を定めたルール
憲法は、国の基本を定めたルールです。法律とは違います。どこが違うのか。法律は国民が守るべきルール。しかし、憲法は国の仕事をする人が守るべきルールです。
国の権力は、日本では、立法(国会)、行政(内閣)、司法(裁判所)の3つに分かれ、これが三権分立です。それぞれの仕事をする人は、権力を行使することになるので、憲法を守らないといけません。
国民の人権を守るため
なぜ憲法は、私たち国民ではなく、国が守るべきルールなのか。これは憲法とは何かを考えることにつながります。憲法の本質は、国を縛ることです。国とは、国家権力のこと。日本でいえば、三権(立法権、行政権、司法権)を担う人が、憲法に縛られるのです。なぜ、縛るのか。それは、憲法で権力を縛らないと、私たち国民の人権が侵害される危険があるからです。実際、戦前の日本でも、世界の歴史をみても、かつては国家権力(皇帝や王様など)によって、国民の人権が制限を受けていた時代がありました。
憲法の本質を知ること
国民の人権を保障するために、国家権力を縛るルール。これは「近代立憲主義の憲法」とも呼ばれます。日本の憲法では、その9条が平和主義を定めて戦争を放棄していますね。これは戦争に負けた歴史から刻印されたものです。もちろん、平和主義はきわめて重要です。しかし、それだけにとらわれず、憲法の本質を知ることが重要です。
将来、日本でも国民投票で憲法改正の是非を問うことがあるかもしれません。その1票が私たちにもあるのです。それは「主権者としての国民」に認められた1票なのです。
日本がどんな国か知りたい
憲法を知ると、国のしくみがわかります。その国の歴史も垣間見ることができます。世界の憲法と日本の憲法を比較すると、日本がどんな国なのかもわかってきます。必然的に、戦争などの負の歴史も目撃することにもなります。その延長に、いまの私たちがいることもわかってくるでしょう。憲法を学ぶと、世の中のしくみがわかってくるのです。
「でも憲法って条文がたくさんあって、むずかしそう」と尻込みしてしまいそうですが、下記に紹介した書籍は、憲法について非常にわかりやすく説明されています。日本と天皇の関係や、戦争の放棄、自衛隊の誕生、集団的自衛権、憲法改正などについて、中学生にもわかるように書かれています。
『マンガでわかる日本国憲法』引用
マンガでわかる日本国憲法 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)
- 作者: 木山泰嗣,亀小屋サト,サイドランチ
- 出版社/メーカー: 池田書店
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: 単行本
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