きょうも読書

言葉の迷路を彷徨う

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『学問のすすめ』 福沢諭吉

福沢諭吉 Q&A です Q1. 英語の「スピーチ」を「演説」と翻訳して、はじめて日本語で紹介した諭吉。演説を広めようと、自分も練習しました。諭吉の練習方法とは? ① お芝居に出演して、長いセリフをしゃべった② 橋の下で、声を張り上げた③ 民謡をならって、大…

芥川龍之介 『蜘蛛の糸』

人間の本質を知りたければ 芥川龍之介です 蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) 作者: 芥川龍之介 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1968/11/19 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 67回 この商品を含むブログ (131件) を見る ポール・ケーラスの『因果の小車』が…

いしぶみ  広島ニ中一年生 全滅の記録

碑に刻まれた旧制・広島二中の一年生321人幼くしてこの世を去った彼らが、最期に残した言葉とは、何だったのだろう The City of Hiroshima いしぶみ―広島二中一年生全滅の記録 (ポプラポケット文庫) 作者: 広島テレビ放送 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日:…

『舟を編む』 三浦しをん

辞書は、言葉の海を渡る舟海を渡るにふさわしい舟を編む あらすじ 出版社のさえない営業部員馬締光也(まじめみつや)は、「右」を定義せよという質問に答え、言葉への鋭いセンスを買われて辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海(だいとかい)』の…

『キュリー夫人伝』 ラジウムを発見した女性科学者

今世紀の原子力・核の時代を切り開き、パリ大学初の女性教授に就任したキュリー夫人 Wikipedia マリア・スクウォドフスカ=キュリー (1867-1934)現在のポーランド出身の物理学者・化学者で、フランス語名はマリ・キュリー。キュリー夫人の名で有名ですね。放…

『読書脳 ぼくの深読み300冊の記録』 立花 隆

読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 (文春文庫) 作者: 立花隆 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 「読書日記」6年分を収録 電子書籍と紙の本では脳の働きが違う。本のデジタル化によって「読む」…

幕末の思想 「水戸学」

幕末の思想は尊王攘夷を基本に民衆が近代の扉を開いた ペリー来航にはじまる 幕末という独自の時代の空気の中で登場し、育まれていった一群の思想が存在しました。そんな幕末の思想は、ペリー来航に始まったといってもいい。幕府はペリーの威圧に屈して翌年…

『はやぶさ、そうまでして君は』 日本の宇宙開発

KAGAYAギャラリー提供画像 日本の宇宙開発の歴史を変えた前人未到のプロジェクトその全容がここに 小惑星探査機「はやぶさ」 どうして君は、それほどまで、我々の指示に応えてくれるのか?地球に向かう軌道の精確さ、大気圏再突入の精確さを追求することは、…

『おろしや国酔夢譚』 井上 靖 

幕末の開港前に日本とロシアでは民間レベルでの交流があった 大黒屋光太夫(だいこくやこうだゆう) 1782年、船頭大黒屋光太夫ら17人の男と、廻米・木綿等を積んだ神昌丸は伊勢から江戸へ向かった。9か月後、彼らが流れ着いたのは、北の果てカムチャッカだっ…

『ガリバー旅行記』 ジョナサン・スウィフト

『ガリバー旅行記』 大の冒険好きで船医のガリバーが乗った船が大嵐にあいました。ある島で目覚めたガリバーはびっくり! こびとがまわりにぞろぞろ。そう「こびとの国」だったのです。 人間観察と風刺 『ガリバー旅行記』では、スウィフトはガリバーを「小…

『ぼくはこんな本を読んできた』 立花隆の読書論

立花隆の「知の世界 」構築のノウハウ ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫) 作者: 立花隆 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/03/10 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 182回 この商品を含むブログ (64件) を見る 純…

『慶應幼稚舎』 福沢諭吉の教育思想

「独立自尊」という理念個人が平等であることを担保とするためには、一人ひとりが独立していなければならない。個人の独立があってはじめて国が独立できる。 慶應幼稚舎 (幻冬舎新書) 作者: 石井至 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/05/27 メディア: 新…

「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか

自分の最期は自分で決める胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか? 「尊厳死」と「安楽死」 平穏死、自然死、尊厳死は、ほぼ同義語と考えていい。「平穏死」は、老衰や認知症の終末期、あるいは末期がんや臓器不全によるもの。「自然死」は文字通り、自…