きょうも読書

言葉の迷路を彷徨う

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

安部公房 『けものたちは故郷をめざす』

もがいても、どこにもたどり着けない同じところをぐるぐるまわっているような一歩も高野から抜け出せないもしかすると日本なんてどこにもないのかもしれない けものたちは故郷をめざす (新潮文庫) 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1970/05/0…

小学生にもわかる 旧約聖書「原罪」

禁断の果実を食べたアダムとイブの罪この人類最初の罪を「原罪」と呼ぶ ルーカス・クラナッハ(父)「アダムとイヴ」1526年 コートルード美術研究所(ロンドン) 禁断の果実 エデンの園に置かれたアダムは、神から園を自由に歩きまわって、管理する仕事を与…

文学はお金より大事なんだぜ 沼野充義

『世界は文学でできている』 文学には日本文学もフランス文学もロシア文学もない面白い文学を面白く読めばいいのだ 人間にとってお金よりも大事な(本当だぜ)文学のために この『世界は文学でできている』に具体的な効用がどの程度あるかは保証できませんが…

一期は夢よ ただ狂え 閑吟集

「何しようぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え」(閑吟集より) 何になるだろう真面目くさってみたところでしょせん、人生は短い夢よただひたすらに面白おかしく遊び暮らせ 閑吟集(かんぎんしゅう)とは 室町時代後期の小歌の歌謡集。永正15年(1518年)に成…

知らないことはスマホでググる

知らないことは調べるスマホでググる、とにかくググるそれでもわからないときは本を買う スルーしないでその場で調べる 普段、本を読むときに特別に心がけていることなど、あまりないのですが、なにか無意識にいろいろなことをしているようです。 そのひとつ…

村上春樹 ロシア語版

村上春樹が、はじめて自分自身について真正面から綴ったエッセイ集『走ることについて語るときに僕の語ること』今回は、そのロシア語版です (ロシア語版) ХАРУКИ МУРАКАМИ 「ハルキ ムラカミ」 О ЧЕМ Я ГОВОРЮ, КОГДА ГОВОРЮ О БЕГЕ 「走ることについて語…

映画『万引き家族』 パルム・ドール作品

盗んだものは、絆でしたが ...何が正しくて何が幸せかを判断するのは難しい パルム・ドール 親の死亡届を出さずに年金を不正に貰い続けていたある家族の実際にあった事件をもとに、是枝が家族や社会について構想10年近くをかけて考え、作り上げた。 第71回カ…