ブレーメンの音楽隊 グリム童話
年老いて家を追い出された動物たちが
力を合わせて新生活を切り開く
Die Bremer Stadtmusikanten
グリム童話の一遍
グリム童話(ドイツのメルヘン集)の物語の一遍である。人間に捨てられ、あるいは食料にされようとした動物たちが一致協力して自分たちの新生活を切り開いていく。ただ、音楽隊なのに楽器を演奏していないし、ブレーメンの町を目指したのにたどり着いていない。
主人公は年老いた動物たち
ロバ・・・年を取って重い荷物を運べなくなり虐待されていた
イヌ・・・獲物を追えなくなって主人に追い出された
ネコ・・・ねずみを摂れなくなって追い出された
ニワトリ・・・皆に時間をしらせていたのに食べらそうになった
ブレーメンの音楽隊
飼い主から逃げたロバは、木のねもとにあったギターとたいこをみつけました。「よーし、これをもってぼくもブレーメンの音楽隊にはいろう!」。しばらくして、年老いたイヌ、そしてネコ、ニワトリたちと出会い、いっしょにブレーメンを目指すのですが、途中お腹がぺこぺこになってしまいました。
そのとき森の奥の方にあかりがみえました。家のなかをのぞいてみると、泥棒たちがごちそうをならべて酒盛りしていたのです。そこでみんなで知恵をしぼりました。
まずロバの背中にイヌがのり、それからイヌの背中にネコがのり、最後にネコの背中にニワトリがのって、みんなで一斉に叫びたてました。泥棒たちはびっくり仰天して逃げていきました。動物たちはすっかりこの家が気に入って、ブレーメンに行くのをやめて、ここでいつまでも幸せに暮らしました。
仲間と協力して新しい世界を切り開く
いまいる場所が自分たちにとって居心地が良くなくても、たとえ年老いてしまっても大丈夫。いつからでもどこからでも再スタートはできるし、幸せもみつけられるのです。年老いても仲間と協力して新しい世界を切り開いていきます。
- 作者: グリム,ハンス・フィッシャー,せたていじ
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ドイツ・ブレーメン市庁舎横の音楽隊の像
下からロバ、イヌ、ネコ、ニワトリ