大学主催の「ロシア語フェスタ」を覗いてみた
ロシア語フェスタは今年で8回目
都内近郊にある大学で先日開催されたロシア語フェスタは、学生たちが主体のイベントでした。学園祭のノリという印象は拭えないものの、それでも趣向を凝らし、詩の朗読やチェーホフの劇、パロディー風なロシア語ニュースなど、観るものに笑いや感動を与えてくれた。特にロシア語の発音については相当練習したようです。
このロシア語フェスタは主に法学部、文学部、理工学部でロシア語を学んでいる学生たちが、勉強の成果を少しずつ発表し交流する、年に一度のお祭りとのこと。以下は今年のプログラムの一部です。
① アストラハンについて
② 交換留学報告
③ 北方領土を訪れて
前半の部
・空色の列車(歌)
・ロシア語アラカルト
・馬っぽい名前(劇:チェーホフ)
・ロシア語教室
・詩の朗読
・ロシア語ニュースなど
後半の部
・理工学部(歌)
・アネクドート対訳
・ロシア語文献について
・紙芝居
・冬の女王(アテレコ)など
ロシア語を履修した理由
なぜロシア語を履修したのかという学生たちへのインタビューがありました。キリル文字に興味があったからとか、ロシア文学を原書で読みたかったという女子学生。また北海道出身なので北方領土問題などに関心があったから。ガルパンことガールズ&パンツァーが好きだったなど。そして理工学部の学生たちは宇宙に興味があったからと言う。バイコヌール宇宙基地から旅立つ飛行士や、宇宙開発にはロシア語が必要ですしね。
ロシアの代表的な民芸品も展示
会場にはロシアの民芸品や資料などの展示もあり、またユーラシア大陸を旅した女子学生による「中央アジアの写真展」も。なかなか興味深いものがありました。
チェブラーシカ「空色の列車」
法学部の学生たちでしょうか、歌の披露です。曲目はチェブラーシカの「空色の列車」。女子学生が手に持っているのはチェブラーシカのぬいぐるみ、そしてワニのゲーナ。小熊と猿の中間のような不思議な外見のチェブラーシカは日本でも2009年にアニメ化され公開されています。
カバーが素敵なサモワール
会場の入り口近くに展示されていた金色の二つのサモワール。刺繍のカバーが可愛らしいですね。サモワールはロシアやその他のスラヴ諸国、イラン、トルコなどでお湯を沸かすために伝統的に使用されてきた金属製の容器で、簡単に言うと給茶器。諸説あるようですが、中央アジアで発明されたといわれています。